では、ここでもう一度輸入化粧品について勉強しておきたいと思います。
第一に、医薬品に副作用があるように、化粧品にも危険性は常につきまといます。 アジュバン化粧品創立から10年間この問題をクリアするために、1つ1つのアイテムの成分調整を繰り返し、安全性のチェックを行い、皆さんに納得され受け入れられるアイテムを提供できるよう頑張ってまいりました。1つのアイテムが生まれるまで、いったいどのくらいのテストが繰り返されるかは皆さんの想像を絶することでしょう。
このような安全性のチェックは各メーカー独自に行われているはずですが、輸入化粧品に関しては、安全性のチェック体制が万全ではないところもあるため、いったいどの程度までテストが行われているのか定かでない商品も多いのが現実です。そして新商品の開発に伴い、日本では今まで使用されていない新成分などが配合された商品も輸入されています。今までは行政により保護されていましたが、規制緩和により 180度転換されたため、これらの成分についてのチェックが甘くなる可能性が懸念されています。
第二に、日本人と外国人の肌の違いがあげられます。肌質・肌の色・生活環境、どれひとつとっても違いがあるのは明らかです。よく、「海外旅行のお土産でもらった化粧品を使ったら肌がガサガサになってしまった」「香料が強く気分が悪くなってしまった」「口紅で肌が荒れてしまった」など、聞いたことや体験された方は多いと思います。
欧米諸国では化粧品の効能の範囲がかなり広く、使用されている原料も日本とは違います。香料一つとっても、昭和40年代のおびただしい化粧品皮膚炎や、難治の色素沈着の原因となる調合香料を含む化粧品が輸入されてしまったら・考えただけでも恐ろしいことですし、それは絶対に避けなければならないと思います。 |